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これからのエネルギー政策について考えてみよう

世間では脱原発だの、自然エネルギーだの、様々な議論がなされています。相対する意見を戦わせて、より良い方向に国の政策を導くことは大事なことです。その際、我々は国家の政策に関して他人事に思わず、自分なりの意見を持つことが大事です。世論に流されて、ただ何となく脱原発派かななどと発言しても、自分の頭で考えたことにはならず、ましてや自分の意見を持ったことにはなりません。人は安易なほうに流されがちですが、自分の人生設計をする上でも、様々な選択を迫られることになるでしょう(持ち家にするのか、賃貸にするのか、どのような金融商品に投資すべきかといったことなど)。そこで合理的な判断をし、より良い人生を歩んでいくためにも、普段から自分の意見を持って、しっかり自分の頭で考える訓練をしていきましょう。

余談ですが、あるテレビ番組で自分や家族が加入している生命保険に関して、難しいからどのような内容か知らずに加入している人が映し出されていました。そのようなことがないようにしたいですね。

さて本題に入りますが、皆さんは脱原発論者ですか?それとも原発推進論者ですか?その根拠はなんですか?私はこの二つの立場からは一歩離れた場所に立っています。最近まで原発を推進していくべきなのではないかと思っていたのですが、エネルギー政策について包括的に見る視点に欠けていました。「よし、今日から俺は原発推進論者だ。」と宣言して、理論的裏付けを得るために、その根拠を拾い集めていっても意味がないですよね。両者の意見を耳に入れつつ、総合的に政策の善し悪しを考える必要があります。

それでは、私は何故両者から一歩離れた立場に立っているのでしょうか。それは原発のコストと自然エネルギーのコストがどれくらいのものか明確にわかっていないからです。原発に関していえば、建設コスト、維持コスト、使用済み核燃料の処理費用など様々なコストがかかってきます。今回はそれに加えて福島第一原子力発電所の事故処理費用(原発の廃炉費用、近隣住民への賠償など)がかかってきます。一般的に、原子力の発電コストは石油、石炭、風力、太陽光などよりも安いと考えられていますが、事故対策費用や使用済み核燃料の処理費用などを含めて考えると、果たして一番安いエネルギーと言えるのでしょうか。まずは、世界中の専門家が原発のコストと、自然エネルギーのコストを明確に試算してほしいと思います。

それを踏まえて私は、

原発の総コスト<<<自然エネルギーの総コスト

となった段階で、脱原発に急速に柁を取るのは間違っていないと思います。しかし、風力や太陽光などの自然エネルギーは天候にどうしても左右されてしまう面があるので、エネルギーポートフォリオの観点からも、原子力をなくしてしまうのは理にかなっていないと思います。さらに、原発は昔に比べて格段と技術の進歩があり、かのビル・ゲイツも研究開発に資金を投じています。高速増殖炉といった夢の技術もあります。

ただの感情論だけで原発を廃止すべきだとか、中国など新規に50基の原発を新設する国もあるんだから日本も原発を推進していくべきだというのは、この際全く議論の土壌に上げる余地のないことだと思います。

しかし、ソフトバンクの孫社長のようにイニシアチブを取って、自然エネルギーを推進していくという気概を持った人は必要です。自然エネルギーが普及していくことによって、スケールメリットの効果が現れ、発電コストが減少していくと考えられるからです。誰かが先頭を切って走り始めないと、自然エネルギーが普及しようにも普及できないですから。

ここで一つ考えて欲しいのが、原発を廃炉するにも時間と莫大なコストがかかるということです。さらに、現段階では自然エネルギーは技術的にもまだ未熟です。それ故、今後一気に脱原発が進むのは無理があると考えるのが自然でしょう。原発が稼働せずとも、節電の要求なしに経済が回るのなら話が変わってくるかもしれませんが。

また将来的には、西日本と東日本で違う電源の周波数について統合することも視野に入れるべきだと思います。

最後に、原発推進論者の意見を参考にしたい方は、

金融日記

がおすすめです。データが豊富で、なるほどなと思わせられます。