井上雄彦さん

さっきのエントリーの続きで漫画家・井上雄彦さんの話。昨日『プロフェッショナル 仕事の流儀』を観た中で特に印象深かった。

井上さんは日本で屈指の漫画家で一生生活していけるだけのお金を稼いでいるだろうに、目の前の作品に狂気の沙汰と言わんばかりに、それこそ全身全霊で取り組んでおられた。毎週締切に追われていて、休みもなさそうだった。そんな生活を何年も過ごしておられる(さすがに精神が保たなくて、『バガボンド』の連載中に1年ほど漫画の世界から遠ざかっていた)。

俺が想像していたような世界と違って、井上さんは悩みに悩んで作品を作り上げていた。だから、締切に余裕を持って間に合うのではなくて、ギリギリになるまで粘っている感じだった。たしか締切に間に合わせるために、ぶっ通しで16時間仕事をされていた映像があったと思う。

正直身震いした。1日経った今でも頭から焼き付いて離れない。プロフェッショナルとはこういうことなんだという気づきを改めて思い起こさせてもらった。

プロとアマチュアの大きな違いは、物事に対する執着の度合なんじゃないかな。そう考えると今の自分はアマチュアの端くれかもしれない。でも、一生アマチュアのままは嫌だ。まずは今を真剣に生きたい。悩んで悩んで悩みまくるんだ、自分。