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福島智さんから学んだこと

目が見えず、耳も聞こえない。そんな状況を想像できるだろうか。東大教授福島智さんは全盲ろう者で世界で初めて常勤の大学教授になられた方だ。

福島さんのコミュニケーションは指点字を使って行われる。メッセージを受信する場合、相手の発した言葉が指点字の通訳者を介して、彼に伝わる。一方、メッセージを発信する場合、彼は自ら言葉を発する。どうしてそれが可能かと言えば、聴覚を完全に失ったのが、10代後半と遅かったからだ。映像を見た限り、彼の発声は健常者と全く変わらなかった。聴覚を失って30年経った今も、記憶が発声方法を明確に覚えているのだ。

それではさっき出てきた指点字とはどういうものだろうか。説明するのは中々難しいが、キーボードのタイピングのように、通訳者が福島さんの10本の指をタイピングすることによって、言葉を伝える仕組みである。詳しい説明は以下のHPに譲るので、ぜひ参照してみてほしい。

http://www1.u-netsurf.ne.jp/%7Emacky/yubi.html

もし自分が全盲ろうになったらと考えるとぞっとする。音のない闇の世界。視覚と聴覚が閉ざされるだけで、たちまち孤独に苛まれるだろう。生きていくのが辛くなるほどの精神状態と毎日戦わなければならないかもしれない。おそらく福島さんもそのような精神状態に追い込まれたのではないだろうか。しかし、彼は目の前の現実から逃げなかった。困難に直面しながらも、そこでめげず、諦めず、歯を食いしばって精一杯の努力をしたからこそ、教育者福島智の今がある。

福島さんの存在を知って、人間どんなハンデを背負っても、最後まで諦めない不屈の精神を持って生きれば、夢は必ず叶うものだと実感した。こんな暗い世の中だからこそ、逆に明るく前向きに生きていこうではないか。たとえ目の前が真っ暗闇でも、心一つで一筋の道が開ける。そのとき一歩踏み出す勇気があれば、人間どんな困難でも立ち向かえるのではないだろうか。「やらない後悔よりも、やって後悔」このチャレンジ精神が人を成長させるのだろう。