人は何のために生きているのだろう

みなさんは人生の目的を考えたことがありますか。何のためにこの世に生を受けたのだろうと。子どもの頃はそんなことを考える必要がなかった。なぜなら毎日が輝いていて、希望に満ち溢れていたから。生きる意味なんてどうでもよかった。けれど大人になって複雑な社会を垣間見て、将来について真剣に考える必要に迫られた今、自分を前に突き動かし続ける目的が何もないことに気付いて唖然とした。「ファンドマネージャーになって、生活に困らないくらいお金を稼いで、世界中を旅したい」というのが目標だけれど、それらをすべて手にしたら自分に何が残るのだろう。虚しさしか残らないのではないか。でもその答えはそれを成し遂げた人にしかわからない。

きっと人生の目的って先に考えるものじゃなくて、人生を歩むにつれて見つけ後付けされてくるものなんだろうね。もがきながら見つけるものなんだよね?それが人生だよね?

何不自由なく生きてるからこそ、こんなことを考える余裕があるのだなあと思う。明日の生活を保障されていない人たちがごまんといるこの世の中で、平和ボケというか、いかに自分が贅沢な毎日を送っているか。貧しい人たちは明日へ命をつなぐために今をどう生きようか精一杯悩み考えている。一方豊かな人たちは豊かな人たちなりに、今、そして将来どう生きようか悩んでいる。人間、悩みの種とは切っても切り離せない定めなのだろう。

こう書いているうちに、世界中をこの目で見てみたくなってきた。国や人種という枠に捕われず、様々な人たちと会って話をしたり、その土地どちの生活に触れてみたい。そしたら自分が一旦バラバラに崩れると思うけれど、その上に新たな土台を築き上げることが出来ると思うんだけどな。人は他者を通して自分を知るけれど、日本という枠だけでは狭すぎて自分の一部しか知り得ないと思うんだ。当面は世界中を旅する第二の中田ヒデを夢見て、一日一日を生きていこう。